厚生労働省の医薬品第二部会でアストラゼネカの卵巣がん治療薬(PARP阻害剤)リムパーザ錠(オラパリブ)の承認を了承されました。
効能効果は「白金系抗悪性腫瘍剤感受性の再発卵巣がんにおける維持療法」になります。
つまり、白金系抗悪性腫瘍剤を含む初回化学療法の投与終了後から再発までの期間が6カ月以上であり、かつ直近の白金系抗悪性腫瘍剤を含む化学療法による奏効が継続している再発卵巣がん患者に使用されるお薬です。
BRCA遺伝子変異陽性かどうかにかかわらず使用できるそうです。
300㎎を1日2回経口投与となります。
遺伝性変異があるかどうかに関わらずという承認は海外でもされており、日本もそうなったこと正直ホッとしています。
日本では血縁者が不当な差別を受けないようにするための法が未整備であり、最近でも「大学生の子供が、内定をもらった企業から人柄を知りたいのでフェイスブックの友達になるようにといわれたそうだ。子供が遺伝について書いたりして不当な扱いを受けないか心配だ」「これまで親族・友人等にも安心してもらうために治療について積極的に発信していたが、オラパリブを使ったら娘が嫁ぎ先でいじめられないか心配だ」といった相談も会員さんから受けておりました。
お薬が正式に薬価収載されたりして、みなさんに実際に治療に使われるまでもう少しお時間が必要ですが、スマイリーとしてもこれからも情報発信を続けたいと思っております。