2017年8月22日火曜日

【コラム】患者さんと接している上で気をつけること

患者さんと接している上で気をつけていること。
「自分の考えが(すべて)正しいと思わないこと」
「自分はいい支援ができている(支援ができた)、自分は寄り添えている(寄り添えた)と思わないこと」
 
患者さんや家族が困っているとついついこちらとしては解決策を提案したくなる。
提案すると「ありがとう」といわれる。
果たしてこれは正しいのだろうか。
 
実際、患者会にかかってきた電話でうけるお話のうち、辛いのであれば、困っているのであればとして具体的提案をこちらがしても行動を起こさない人がいる。
なんでだろうなって思ったので、ある日ご本人に聞いてみた。
すると「私は解決策を聞きたいんじゃないのよ。」といわれた。
要は「そんな不安の中でがんばってる自分の思いを聞いて欲しい(がんばってると認めて欲しい)」のだということがわかった。
「私は片木さんにどうしたらいいですかとは言ってない」確かにそうだ。
ただこっちが、そんなに困ってるのであれば解決するのが最善なんだと思っただけで解決策を提案したかっただけなのだ。
でも思い起こせば旦那や彼氏のことをボロカスいってても「そこを加えても実は好き」とか、中には悪口言ってるようでノロケている高度な技術が用いられている場合もあるし、いろんな背景や理由で現状を変える気がない人がいっぱいいるわけで、こっちの意見は求めてない話なんてゴマンとある。
 
逆に解決策の提案を求められたとする。
きっと「なんとかしたい」とこれまでの経験やエビデンスなどから全力で最善策を出したくなるのが人間のサガである。
しかし患者さんやご家族が見せている姿は「ほんの1部分」であることから提案したことが(こちらが良かれと思った解決策が)、選好とか価値観と違うことなんてザラであることを忘れちゃいけないと思っている。
あくまでもこちらの提案はエビデンスや価値観と経験則からのものをアウトプットした「自分が良かれと思う提案」なのだ。
それが、相談者にとって100点とは限らない。
でも多くの人は自分の話を聞き必死で考えてくれた答えだろうから「ありがとう」とは言ってくださるが、それが「満足されている」「いい対応をしてもらったと評価されている」わけではない。
 
すべての事案でできないが、頻繁に相談くださる方やイベント等でお会いできる方などは「その後」の追跡もできるし、ブログなど書いてる人がいたらそれをみたらどう行動に繋がったかわかることもあるので、コッソリと自身の判断や対応が適切だったか答え合わせをしている。
「ここは余計なお世話だったんだな」とか気づくことでこちらの改善に繋がることはたくさんある。
  
答え合わせをしてるといかに自分が自分本位かわかるし、自分が寄り添ったなんて思うことが自己満足であるものかとわかる。
(ちなみに自己満足も自己承認欲求も誰もが持ち得るものであるので否定しない)
目の前で「片木さんに話せてよかった」といっていた人がブログで全く違うことを書いている場合にだって遭遇することもある(まさか読んでるなんて思ってないだろうし、どう受け取ろと受け取る側の自由であり本音だと思う)。
寄り添ってもらったとか支援してもらったって感じるのは自分ではない。
患者さんやご家族がそう思うかどうかなのだ。
 
だから日々患者さんやご家族に教えられており、トライ&エラーを繰り返しているが、原則として倫理性や(医療従事者じゃないので)医療介入しないなど基本的なルールの大切さも痛感する。
そして何よりも「その人と向き合う」ってことを大切にすることかな。
その向き合う精度をブラッシュアップしていくことにつなげていきたいと思う。
 
まだまだ自分には至らないことがいっぱいであることを痛感し、傲慢にならんよう自分に言い聞かせ頑張ります。

2017年8月19日土曜日

【コラム】臨床試験の被験者候補になった患者さんから質問をいただきました

いつもスマイリーのホームページに足を運びいただきありがとうございます。片木です。
 
昨日、患者にとって最善の医療とはというコラムをアップしたところ別のがんの患者さんから質問をいただきました。

【質問1】
「臨床試験を受けませんかと医師から提案されたのですが、入院ではなく通院で受けたいなど希望を伝えることはできますか?」
【質問2】
「臨床試験のうち1つは標準治療の群ですが、標準治療の群になったら損はないのでしょうか」
 
私は医療従事者ではないので、言葉足らずの部分やうまく説明できていない部分も多いのですが、申し訳ありません。
以下、その患者さんに返答した内容を転載します。
  
返答をしたら「これは公開してもいいのでは」とご提案をいただいので、個人が特定される部分(がんの種類や年齢、お住まい、病院)を省いて掲載します。
なお質問は男性からいただいたのですが、女性のイラストのスライドで申し訳ありません。
またいろんな医学部、看護学部、薬学部などの講義で使ったスライドの持ち寄りなのでフォントが違って気持ち悪いのもお許しください。
 
(スライドの無断引用や転載はご遠慮ください。)
 
***********
 
臨床試験参加を伝えられる時、患者さんにはバッドニュースを受けるタイミングが多いです。
初回化学療法の臨床試験なら「がんと告知されて間がない時期」ですし、再発時など新たな治療が始まるタイミングが多いです。



今回ご相談をいただいたのもやはり再発時ということでその事実とこれからの不安など色々頭がいっぱいなのに臨床試験を提案されて驚かれたことと思います。
 
先に、【質問2】についての私のアドバイスになります。
生物医学・医療倫理の4原則にあるように、患者さんに、危害を与えてはいけません。



例えば、患者さんに手術をするときにメスを入れて痛い思いをさせますが、手術をすることで「結果、患者さんの体調の改善につながる(ことが期待される)」から手術をすることができるのです。
手術をすることで患者さんに悪い結果になるのがわかっているのであれば手術をしてはいけません。
 
もちろん、臨床試験にも、様々な原則があります。



これまでの基礎研究や、1相試験、2相試験、海外の類似の研究等から「この治療になんらかの期待ができる」という仮説があること(医師の思いつきじゃないことw)や、2群比較をする場合には「どっちの治療がいいかわからないから試験をする」ことなどが求められています。
 
がん患者さんに協力していただく上で、その患者さんが従来受ける「標準的な治療」があります。
それよりも「悪い結果になる」ような臨床試験を組んではいけません。「悪い結果になる」とわかっているのにやったら、効果が低い方に入った患者さんにとって不利益な危害を与えているのと同じですから。
 
従来の(本来受けるべき)標準治療は、これまでの様々な研究や、先生方の使ってきた経験から有効性や安全性がそれなりにわかっている治療です。





比較する治療は、色々な背景から良さそうだということは想像されるけれども本当の意味での有効性や安全性がまだわからない部分があるものです。
 
まとめると、従来の標準治療の群に入ると「臨床試験に入らなくても同じ治療」で損はないですし、新規治療の群に入るとなっても「従来の標準治療に比べて同等程度の期待がされる」治療になっているので、もちろん、副作用や効果は受けてみないとわからないのですが「標準治療に比べて損をすることが明らか」ではないです。
ただこれまでの研究などで予想される副作用などもあると思うので医師やCRCに、損はないのかということをしっかり質問をして説明を受けて「理解の上で同意」してください。
 
【質問1】についてですが、臨床試験に参加する前に、きちんと医師や、ときにはCRCからインフォームドコンセントを受けてください。
 
きちんと、なんのために試験が行われるのか、予想される効果や副作用なども聞いてください。
その上で、わからないことはしっかり質問をしてください。


ご質問の、「入院ではなく通院で」につきましては、プロトコルや患者同意説明書を読んでないので細かい試験の概要がわからないのですが、●●さんが通院でとご希望されるのであれば、そのご希望される意思と理由をお話になってください。
 
臨床試験は研究であることから、患者さんの希望を叶えることができない場合もあります。
例えば比較試験なのに「私は新規治療の群に入りたい!」といわれても「思い込みの効果などを避けるため」などを理由に叶えられないことは理解いただけると思います。
(過去にある先進医療でそれをしたために、正しく研究が評価されず、患者さんに未だにその治療が届いていないなんてこともあります。)
 
なので、どうしても入院が必要な試験である場合は、入院でしか受けられないと言われるでしょう。
でもそのときに「試験に参加する」「参加しない」は●●さんが自発的にどうしたいかも含めて考えられた結果でいいと思います。
臨床試験に参加しなくても本来受けるべきはずだった標準治療が受けられますので損はありません。
(まぁ数年後に試験の結果がわかれば、新規治療が良かったとわかる場合もありますが今時点ではわからないですし、新規治療が有意差を出せなかった試験もあります。)
 
臨床試験にはきちんとした指針が定められており、被験者(候補)には十分な説明をした上で理解をしてもらって、自発的な同意をもらう必要性が書かれています。


 
だから医師やCRCは●●さんに対して、わかるように説明をすること、質問に答えてもらい、その上で●●さんが十分な理解をした上で同意をしてください。(写真7)
 
そのときによければ、臨床試験に参加するとなるとご家族も不安でしょうから、お時間が許すなら会話に参加してもらうとか、●●さんからもお気持ちも含めて話をして少しでも不安を減らしてもらえれば嬉しいなと思います。(ご家族と話すことで自分が理解できてないなってことや、ここが不安だったと改めて気づくこともありますし)
 
また、今すぐに決めなくても大丈夫なケースも多いです。少し考えたり家族と相談する時間が必要な場合も率直に申し出てくださいね。

2017年8月18日金曜日

【コラム】患者にとって最善の医療とは

さて、いつもサボり気味のコラムですみません。
スマイリーの片木です。
みなさん夏休みは取られましたか?
私は今週夏休みのはずだったのですが、結局ホームページにお知らせをあげることを忘れてしまい、毎日仕事をしていました。
来週は結構パンパンに予定が入ってしまったので、もう諦めます;;
それでもコラム書く時間ができたのでよかった。
(あと趣味のゲームもちょっとだけいつもより遊べた)

*******

標準治療という言葉が患者さんにとって「最善の医療をしてもらっているように思わない」というお話がかねてからあります。
 
標準治療とは質の高いランダム比較化試験が多くあり、例えば卵巣がんの患者さんに「より有効で」「より副作用の少ない」と科学的に証明された治療がエビデンスレベル(科学的根拠)が高いとして標準治療になっています。
 
でもやっぱり、患者さんからすると「それは”多くの人にとって”であり、自分にとってどうなのか」が理解できず、患者会にお問い合わせをいただくことが多いです。
 
そういったときに、私は患者さんやご家族に「合意形成」の大切さを伝えています。
 
例えば、主治医の先生から
「手術で摘出したものを病理に出した結果、卵巣がんとなりました。病期は3b期です。この場合の標準治療はタキソールとカルボプラチンという抗がん剤をそれぞれ3週ごとに6クール投与する方法です。」
と説明を受けたとしましょう。
 
患者さんとしては「それが私にとってどうして最善なのか」わからないのです。
 
かといって、先日もある医師に言われました。
「片木さんはよく、話し合え、話し合えっていうけれど一日外来患者さん何人くると思う?」と。
本当にその通りで、先生方が一人一人に割ける時間は限られています。
 
私は、ガイドラインは大切な一つのデータだと思っていますが、「ガイドラインに乗ってるからこの治療をすすめる」というのはちょっと反発を感じてしまいます。
卵巣がん治療ガイドラインは2004年、2007年、2010年、2015年と改定され続けています。
つまり、ガイドラインが出た後でも新たな知見が生まれる場合もあるからです。
(僕はこっちの方がいいと思うよ的な思い込みじゃなくちゃんとした研究結果が出るという意味です) 
 
患者さんも「科学的根拠があり、標準治療なんだからこの治療」といわれても、患者さんにも色々な背景もあるでしょう。
例えば仕事を持っていたり、子育て中であったり。
高血圧とか心配だったり。
だから、患者さんにも家族にも「自らがプレイヤーになり治療の方針に参加しましょう」とお話ししています。
医師はエスパーではありませんから「伝えないのに、察しろは無理です」と話しています。
 
医師は、もちろん、科学的根拠(これまでの臨床試験の積み重ねでわかって来たこと)と、医師の経験から患者さんにとって良いと思われる治療方針をお話されると思います。
患者さんはそれを聞いて、わからないことは「わからない」と質問をしましょう。
そして自分の生活で優先したいことをお話ししてみましょうと伝えています。
 
例えば、この間もあったのですが、主治医がドーズデンスTC療法を提案したのですが、患者さん自身、その病院までの電車が数時間に1本しかなく距離も100キロ近いため毎週の通院はちょっと・・・と思われたそうです。
でも患者さん自身はまさか他の治療オプションがあるとも思わないわけで、医師に勧めるといわれるとどうしたらいいかわからないというご相談をいただきました。
私は患者さんに「距離が遠いから通院の負担が大きいことをお話ししてみませんか」といいました。
患者さんが伝えたところ、主治医の先生が「それは大変ですね」とした上で、3週ごとの治療を提案され、患者さんも安心したということがありました。
もちろん、そのことでのデメリットもメリットもお話しされたとのことです。
 
また卵巣がんはプラチナ抵抗性で再発した際にはいくつかの抗がん剤の単剤治療があるわけですが、その時も、「入院は極力避けたい」とか「仕事ができるものがいい」とか生活をしていく上での希望は伝えられていいと思います。
また、前回の治療では吐き気が辛かったのでとか、骨髄抑制がきつかったとかも話してください。
(たくさんの患者さんをみているので先生も確認しないとうっかり忘れてるということもあるかもしれません。)
  
つまり、医師の経験、科学的根拠、患者の気持ちから「目の前の患者さんにとってどういう治療が最善か」合意をしてほしいなとお話ししています。

そうすることで、医師は患者さんの気持ちも聞いた上で選んだ治療であることで自信も持てると思いますし、患者さんも「統計」ではなく「自分のため」に話し合って決めた治療だからと満足感が少しは生まれるのではないかと思います。
 
もちろん、副作用なんて教科書通りに出なかったり、効果も・・・な時はあるかもしれませんが、「自分の命がかかっていることなので、黙っているは辞めましょう」とお話ししています。
 
実はこれ、シェアードディジションメイキングって方法らしくきちんとステップもあります。

大切なのは、合意をした上でどうだったかを最後に医療者は評価することで、また次に繋げていくことなんだと思います。
 
あと合意というのは、患者さんが「インチキ医療をやりたい」といったときに「はいどうぞ」というのではないということだけは合わせて伝えたいと思います。
患者さんやご家族は医師と考えが違っている場合は、どうしてそう考えるのか、どうして提案している治療が最善と思うのか、医師に確認をして説明にしっかり耳を傾けてください。
 
なお、スライドは無断引用等はご遠慮ください。
記事の丸ごとシェアはご自由に。
 
標準治療という言葉云々じゃなく、標準治療がある上で目の前の患者さんにとって最善の診療を考えていくことが大切かなと個人的に思います。

先生に思いを伝えてもいいのだろうかと悩んでいる患者さんやご家族の背中を少しでも押せたら幸いです。

2017年8月10日木曜日

【お知らせ】本日のNHKニュースおはよう日本に出演しました

いつもスマイリーの活動を応援いただきありがとうございます。
スマイリーの片木です。
本日のNHKおはよう日本で臍帯血医療の問題について出演しました。
http://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2017/08/0810.html
 
臍帯血医療は白血病などの治療にはすでに承認されていますが、一方で効果が確認されていないがんや美容医療に治療として用いている(厚労省が求める手続きを踏んでいない)悪質なクリニック等が先日摘発されたばかりです。
http://www.nhk.or.jp/nc11-news/digest/20170628/index.html

当会にも臍帯血医療を受けてみたいという患者さんの相談もあったことから思いを率直に伝えさせていただきました。

患者さんたちのなかには、抗がん剤治療でも「必ず治るとはいわれない(治るのか不安)」ことや「副作用への強い不安」などから、それならば「未承認の治療を受けてみたい」という思いで何かいい医療はないかと情報を探し、こういった未承認の治療を視野に入られらる方もおられると思います。
 
しかし、その患者さんの不安につけこみ、あたかも理論上は効果があるような口ぶりで患者さんに不適切な医療を自由診療として高額で行うクリニック等があとをたちません。

ある患者さんが言いました。
「標準治療でも”やってみないと効くかどうかはわからない”といわれました。自由診療のクリニックも”やってみないとわからない”のは同じじゃないんですか?」
「歯医者さんでは銀歯が嫌だったら自由診療でセラミックの歯にといういい治療が受けられる、がんの自由診療も保険では受けられないいい治療が受けられるのではないのですか?」
「医療機関(病院)だから悪いことをするわけがない」
本当ならそうあって欲しいのですが、実はまだ法的な整備が行き届いていないことから、今はインチキや詐欺に近いといっても仕方がない医療機関があるのが実情です。
 
標準治療となっている治療は、治験という薬事法や厚生労働省の省令に乗っ取った厳しい条件下で臨床試験が行われます。
例えば、ある薬が、卵巣がんの患者さんにどれくらい腫瘍の縮小効果が出たのか、再発までの期間はどれくらいだったのか、副作用はどのようなものが出たのかを厳密に確認をしていきます。
それである程度の卵巣がんに効果があると認められたものが、医薬品医療機器総合機構というところで審査をされ、厚生労働省の部会でも審議されたうえで承認されます。
その後、中央社会保険医療協議会で薬価などが決まりみなさんに使われるようになります。
製薬企業は、厳密に衛生面や安全面を確認された工場で薬を製造することが義務付けられます。また製薬企業はどこの病院でも正しく使ってもらえるようにお薬についているぴらぴらの添付文書にどのような患者さんにどのように使うか、どのような患者さんには投与してはいけないかなど決められたことを明示することが求められています。
その上で患者さんに投与されるようになっています。
ただそれだけでは標準治療になりません。
承認されたお薬は、既存の標準治療のお薬と、どちらが効果があるのか、どちらが副作用が少ないのか比較試験がされます。
卵巣がんもそういう手順を踏んで今の標準治療があります。
 
(画像の無断利用はお控えください。使いたい時はご連絡を。)

一方で、今回の臍帯血などの自由診療は、効果があたかもあるようにホームページ等に記載していますが、そのデータ自体が本物かどうか確認しようがありません。
先日も朝日新聞アピタルで酒井先生が指摘されていましたが画像でうまく印象操作されているところもあります。
http://www.asahi.com/articles/SDI201707270521.html
 
また、未承認の医療を何百件、何千件と自慢しているようなクリニックもありますが、それだけのニーズがあるのに、どうして治験をしないのでしょうか?
治験をすれば、卵巣がんに効果があるなら卵巣がんの患者さんがみんな保険適用で受けてくれるのです。
高額医療も適用され、患者さんは喜びます。
たくさんの人が使ってくれて開発側も損はないでしょう。
今や日本では医師主導治験というものも整備されており、別に製薬会社が治験しなくても開発はできます。
それでもしないというのは「厳密な環境下で試験をやれば結果を出せないのではないか」とインチキを疑われても仕方がないと思います。
 
過去に私は、ある自由診療クリニックの説明会にしれっと参加しました。
卵巣がんだというと駅まで看護師が迎えに来てくれて、クリニックではドリンクサービス(インチキに施しを受けたくないので体調が悪いといって飲みませんでした)。
目の前に置かれた資料には「治った人たちの体験談(でもよく読むとその多くが別の病院で標準治療を受けているのでどっちが効いたかわからない)」が並べられ、芸能人が取材に来たというレポートなども置かれていて、いかにも良さそうだ、効くのかもしれないと思わせる資料たちばかりです。
そして医師が登場し説明の動画でびっくりしました。
がん細胞をシャーレに入れて、それに免疫ワクチンをぶっかけてがん細胞が死んでいくのを見せるのです。
何も知らなければ体の中でこんな素晴らしいことが起きるのだろうと感動するのかもしれません。
さすがに我慢の限界になり挙手をしました。
「がん細胞は血管等から栄養をとって増殖をしていくと思うのです。シャーレの中に入れられた細胞はすでにがん細胞にとって環境が悪いといえます。それにワクチンをぶっかけて死んでいくと言いますが、シャーレの中で起きたことは体内の環境とは違うことから体内で同じことが起きるという説明にはなっていません」
はい、もちろん「おかえりください」になり、当日見せていただいた様々な資料のコピーは置いて帰るよういわれ持ち帰れませんでした。
帰り道はもちろんナースの見送りはありませんでした。
 
今、卵巣がんに「これさえやっていれば大丈夫」という治療がなく、患者さんが不安と向き合われていることは相談を受けていても日々感じています。
だからこそ本当は主治医の先生がその思いに向き合いお話をしてほしいと思いますが、今の婦人科は患者さんがとても多く、医師は限られた時間に説明を行うには限界があり大変だという現状も知っています。
 
でもどうかいま皆さんが受けている標準治療がどういう治療か不安ならば質問をしてください。
多くの患者さんが治験に参加してくださり良い結果を出したものがみなさんに提供されています。
また、現在卵巣がんにはいくつかの治療薬の治験も行われています。
また遠くない将来、新たな新薬の治験が始まるでしょう。
最初にお話ししたとおり、治験は厳密な環境下で行われます。
もちろん効果や副作用を調べるためのものですから、効果が出ないことも強い副作用が出ることもあるかもしれません。
ただ、きちんと同意書を元に説明を受けられますし、副作用が出た時にはきちんと副作用の治療を受けられます。
効果が見られない時にはすぐに本来受けるべき標準治療を受けることもできます。
もちろん治験は実施医療機関が限られており、また患者さんの状況もとても限定されるため、患者さんが治験に入るにはすごくハードルが高いです。
でも本来、未承認の医療を行うのは予期せぬ副作用も現れることがありますから、それくらい厳密な環境下ではないと患者さんを守れないのです。
 
スマイリーでは、9月1日に名古屋で臨床試験の勉強会を名古屋で開きます。
臨床試験とか治験について患者さんの質問を受けながらわかりやすくお話ししていこうと思ってます。
臨床試験をどうやって探すの?
臨床試験に参加しないかと言われたらどういう質問をしたらいいの?
などざっくばらんにお話ししませんか。
がんの種類は問いません。卵巣がん以外の参加も可能です。
http://ovarysmiley.blogspot.jp/2017/06/91.html
 
また9月30日は六本木でグローバソンを開催します。
婦人科がんを応援しようという趣旨ですが婦人科がんの応援という趣旨を理解していただけたら他のがんでも可能です。
今年はミュージックフェスティバルということで音楽とのコラボなのですが、埼玉医大の藤原恵一先生にご協力いただき、こちらも臨床試験についてざっくばらんにお話しできる場にしたいと思ってます。
http://globeathon2015.e-ryouiku.net/

患者さん、ご家族のみなさん、不安だからこそ正しい情報を得るために一緒に勉強しませんか?
最後はスマイリーの活動の宣伝になり恐縮ですが、私たち卵巣がんは、再発の多いがんとして知られており、その不安から悩まれる患者さんやご家族をたくさん見てきました。
そして何百万も払ったにも関わらず「効果がなかったら出て行って」と自由診療クリニックを追い出され、その後の治療を引き受けてくれる病院や、緩和ケア、在宅ケアを探すのに苦労された患者さんともたくさん出会ってきました。
緊急胴体着陸をする飛行機のように最後の時間を過ごす患者さんや家族を目の前にしての怒りから、正しいことを知って欲しい、インチキについて警戒して欲しいと情報発信を続けています。
 
ただ患者さんや家族にはこういう勉強会は「面白くなさそう」「やくにたたなさそう」「難しそう」とあまり人気がなく、毎回参加者が少なく悲しくなるのですが、それでも正しい情報を伝え続けることの大切さを使命として続けています。
どうか興味があればご参加ください。

2017年8月3日木曜日

【お知らせ】中外製薬の関連法人からお返事をいただきました

いつもお世話になっております。
先日2度にわたり、企業と患者会との関係性について投稿をさせていただいたところです。

【お知らせ】日本製薬工業協会に対して、企業活動と患者団体の関係性の透明性のさらなる確保についてのお願いを要望させていただきました。

今回、一般社団法人 中外Oncology学術振興会議(CHAAO)様よりお返事を頂戴しました。
誤記が発生してはいけませんのでそのまま掲載されていただきます。
また下部にそれに対する私どもの返信を掲載しています。

患者会と企業(それに関連する団体)に関しては透明性ある、また患者会が企業に左右されることなく活動できる関係整備が必要です。
患者さんファーストであるべきなのに、企業に忖度することが生まれないよう、私どもは常に公開をし、問題を感じる場合は意見を表明していきます。
でも患者さんのために活動したいのでこういうことに時間を取られるのは嫌なので2度と起きてほしくないですが。

一般社団法人 中外Oncology学術振興会議(CHAAO)からの書面
(クリックすると拡大されます。)

これに対しまして、私どもからは以下のお返事をしたところです。

一般社団法人 中外Oncology学術振興会議(CHAAO)
事務局長 加藤 成尚様

平素より大変お世話になっております。
この度は私どもの意見ファックスにご丁寧にお返事をいただきありがとうございます。
 
貴社団の勉強会に交通費や宿泊費、お弁当に珈琲やおやつまで出してもらってお勉強をしている患者会は、貴社団に結局は偏り誰も注意しないでしょうから厳しく言わせていただきます。
今回の件、どうかどうか重く受け止めていただきたく思うのです。
 
患者会は寄付をいただけないと活動が難しい、資金を潤沢に活動している団体はそうそうないと思っています。
だからこそ、一生懸命活動をして認知してもらい、自分たちを信頼してもらいどのような活動をしたいか示して寄付をいただくのです。
私は企業から寄付をいただくことを否定していません。
透明性のある公開をすればそれを評価するのはその団体に関わったり支援する人たちですから。
 
ただよく考えてください、患者団体が寄付をいただく。
その寄付にお礼を渡すこともあると思います。
お金は患者団体に入る。
お礼は貴社団が作って無償提供したものを配る。
なんか変じゃありませんか?
寄付のお礼は、寄付の範囲でそのお金で活動をする団体が配るのが当然だし、もしお礼が負担になるのであればお礼なしで、でもこの活動は意義があるのだとして寄付を集めるべきなのです。
宝石云々ではなく、これは利益供与に当たる事案だと考えます。

ましてや、今回は天然石が宝石とホームページに書かれており、安心の効果など効能効果もうたわれているわけです。
もしもブレスレットを受け取った人が、
「宝石じゃないじゃないか!」
「効果があるなんて嘘じゃないか!」と
寄付金詐欺だと患者会を訴えたらどうなっていたでしょう。
 
本当は、貴社団でプログラムを提供していたり、貴社団のサービスを受けている団体が
「もうちょっとで詐欺の片棒を担がされるところだった」
くらい激怒してもおかしくない案件です。
5団体に500個配布されていたと聞いています。
これらの団体には丁寧に事情を説明し対応されるべきだと思います。
(患者会は、それほどの危機感を持ってないから誰も注意しなかったんでしょうが・・・情けない限りです) 
 
どうかこれを機に、思考停止せずに患者会支援とはなんなのか、貴社団の活動を見直していただけますようお願いいたします。
私たちは製薬企業と透明性のある正しいお付き合いをしたいと望んでいます。
そういう健全な関係が作れるよう今一度お考えいただけましたら幸いでございます。

スマイリー片木美穂

2017年8月1日火曜日

【お知らせ】8月27日おしゃべり会@飯田橋の参加者募集開始します。

いつもスマイリーの活動にご理解いただきありがとうございます。
 
8月27日におしゃべり会を開催します。
今回の場所は、茅場町ではなく、飯田橋にあるボランティアセンターですので、お間違い無いようお願いします!
https://www.tvac.or.jp/tvac/access.html

集合日時 8/27(日)09:30から11:45
場所:東京ボランティアセンター 飯田橋駅すぐ
参加費:会員無料 会員外千円

残り席は15席です(8月1日現在)

<<お申し込み方法>>
件名を東京おしゃべり会参加希望 として
お名前
人数
を明記して、info.smiley@gmail.comまでお申し込みください。

3営業日以内(火曜日であれば木曜日まで、金曜日であれば火曜日まで)にお返事しますので届かない場合はお電話でご連絡ください。


参加にあたっては以下のルールをお守りください。
1.参加するのは患者さんや家族です。医療相談はできません。
2.承認されていない代替医療等のお話はできません。
3.一人で長い時間のご発言はご遠慮ください。
4.意見が違う患者さんやご家族がいるかもしれませんが他人を頭から否定するなどの行為はご遠慮ください。
5.当日のおしゃべり会で聞いた話はおしゃべり会の中でだけ。SNSやブログに投稿しないでください。
6.当日参加者の方同士の連絡先交換は自由ですが、お付き合いについては個人の責任でお願いします。
7.そのたスタッフの指示に従ってください。

2017年7月31日月曜日

【お知らせ】中外製薬及び関連法人に対して患者団体との協業に関して要望書を送りました。

いつもスマイリーの活動にご理解いただきありがとうございます。
代表の片木です。

本日、医薬経済社が配信する「RISFAX」トップニュースに
「中外関連法人の「配布物」に当局が関心 患者団体支援で効能謳うブレスレット、医薬品医療機器法に抵触か」という記事が掲載されました。
 
内容は、中外製薬とは独立した形態をとる一般社団法人「中外Oncology 学術振興会議」が患者団体に提供したブレスレットが「天然石」なのに「宝石」と記して無償提供したや「心の安定の効果」など効能効果を表記していることから厚生労働省等が法的に問題がないか関心を寄せているというものです。
実は、私がこのブレスレットの件に気づき、厚生労働省医薬保険衛生局や日本製薬工業協会にご連絡を入れさせていただき、これは患者会活動の一環でもございますのでその旨を代表の片木のSNSで発信させていただいておりました。
しかし記事の中で、一般社団法人の事務局が社団法人の配信した情報に問題があるにも関わらず「SNS上でクレームが書き込まれていたことから誤解を与える表現だったので自主的に削除した」と話していることが示されており、厚生労働省などが関心を寄せるくらいの発信をしておいたことを反省せず、私たちが誤解をしてクレームを言ったような受け取られ方をする発言をしていることをどう理解したら良いのかということ、そして1番の問題である患者会への各種プログラムの提供のあり方について中外製薬及び一般社団法人「中外Oncology 学術振興会議」に対して要望を送らせていただきました。

以下文章を記載します。

************

平成29年7月31日
中外製薬株式会社
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 永山 治 様
代表取締役副会長 CSR推進、監査担当  上野 幹夫様
代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 小坂 達朗様
コンプライアンス担当者様
患者会支援担当者様
広報IR担当者様
一般社団法人「中外Oncology 学術振興会議」
事務局長                 加藤 成尚様
 
「本日RISFAXで配信されたブレスレット配布報道に関して」

前略
平素よりがんの医薬品開発やがん患者会の支援にご尽力いただきありがとうございます。
本日RISFAXに「中外関連法人の「配布物」に当局が関心 患者団体支援で効能謳うブレスレット、医薬品医療機器法に抵触か」という記事が配信されました(別紙1)。
 
2015年秋に一般社団法人「中外Oncology 学術振興会議」事務局長加藤様より、がん患者会を一同に集める勉強会に参加しませんかという旨のご連絡をいただいた時から、当会では
1. 日本製薬工業協会が定める「企業活動と患者団体の関係の透明性ガイドライン」の外で、交通費や宿泊費、お弁当等が提供される勉強会を開催すること
2. 中外製薬からの独立性を謳っていますが団体名には中外を名乗っており役員等々でも独立している(影響を受けない)というのは信用できない
などの理由から一般社団法人「中外Oncology 学術振興会議」が提供する勉強会等には参加せず、また中外製薬株式会社の社員さんたちにお目にかかることがあった際には「透明性ガイドラインの外での勉強会は(たとえ法に触れていなくとも団体として、個人としては)納得がいかない」という旨のお話をさせていただいてきました。
 
今回の報道で、天然石を「宝石」とし、効能効果を表示するということ、またそれを患者会に無償提供するという「利益供与」と疑われるような事案を発生させた一般社団法人「中外Oncology 学術振興会議」ですが、RISFAXによると「SNS上でクレーム」というように事務局長の加藤氏が発言されていることに中外製薬及び一般社団法人「中外Oncology 学術振興会議」のお考えを示していただきたく本書面を送付させていただきます。
 
当会は一般社団法人「中外Oncology 学術振興会議」のホームページを拝見し、ブレスレットの無償提供に関して、また天然石を宝石と表記していること、効能効果を謳っていることは薬機法や広告違反になるのではないかと懸念し厚生労働省医薬保険衛生局に、またこういった患者会との透明性ガイドラインの外での患者会への様々なプログラムの提供について前向きに改善をお願いしたいと日本製薬工業協会に進言させていただいております。
またそのことは患者会活動の一環でございますので代表者のSNSで発信をさせていただいております。
私どもの団体はただ団体の考えを示し情報をSNS上に提供し感想を述べただけであり、このような発信のどこが「クレーム」なのでしょうか?一般社団法人「中外Oncology 学術振興会議」が自分たちの考えと相反する患者団体の声は「クレーム」と捉えるというお考えという理解でよろしいでしょうか?
 
当会としては企業と患者会の間には「利益相反」が発生することは当然であるということから患者団体が企業とお付き合いする上で発生する「様々な資金や労務提供」に関しては公開した上で活動をすることが、社会的にも安心して患者さまや活動を応援してくださる皆さまにも誠実であると考えています。
だからこそ、私たち患者団体が安心して中外製薬株式会社とお付き合いができますよう、いま一度企業、また一般社団法人「中外Oncology 学術振興会議」が提供する患者団体向けの全てのプログラムについてご検討いただけないかと要望を送信させいただくことといたしました。
誠に不躾ではございますが、企業と患者団体がより成熟したおつきあいができますよう、私たちが安心して中外製薬の社員の皆さまと透明性のあるおつきあいができますよう、今回の報道を元にお考え頂けましたら幸いでございます。
草々

卵巣がん体験者の会スマイリー
代表 片木美穂
080−7038−9750 / info.smiley@gmail.com

2017年7月26日水曜日

【お知らせ】日本製薬工業協会に対して、企業活動と患者団体の関係性の透明性のさらなる確保についてのお願いを要望させていただきました。

いつもスマイリーの活動をご理解いただきありがとうございます。
スマイリーの片木です。

私たち患者会の活動は会員さんのお支払いいたただく会費や一般を含めた皆様へのご寄付から成り立っております。
またこれまでも製薬企業等の寄付をいただいたこともございます。
 
ただ、近年、企業との関係性の透明性がよくわからない事案に悩むことも多いために日本製薬工業協会に本日付でファックスにて要望を出させていただきました。

企業名や患者団体名については申し訳ございませんが一部マスキングさせていただきます。

また当会はA社の提供した当該の勉強会には参加しておりません。

*******************

平成29726
日本製薬工業協会
会長 畑中 好彦様
コード・コンプライアンス推進委員会御中
患者団体連携推進委員会御中

「企業活動と患者団体の関係性の透明性のさらなる確保についてのお願い」

前略
平素より、国民や病と向き合う患者のために医薬品の開発や理解を求める活動を推進していただきありがとうございます。
近年、製薬企業と患者団体の連携が活発になり、様々な講演会や勉強会が開催されるようになってきました。
しかしその中で、企業活動と患者会の関係性に不安を感じるような事例も増えてきたことがあり、日本製薬工業協会において、また各委員会おいて、企業活動と患者団体の関係性についてさらなる透明性の確保をご検討いただき、会員企業に対しての啓発、周知徹底をお願いしたく要望を出させていただきます。

1. 製薬企業が製薬企業の外に団体を設立した形で行う患者団体との連携について
日本製薬工業協会が策定した「企業活動と患者団体の関係の透明性ガイドライン」(2017222日改定、同年41日実施)「4.公開対象と内容」「(2)間接的資金提供」において、企業主催・共催の講演会、説明会、研修会に伴う費用を公開することが望ましいとなっています。
しかし一部の製薬企業においては外部に一般社団法人を設立し、そちらが勉強会等を行うことによって「透明性ガイドラインの外の活動」として、関連する企業の患者団体との共同の当該項目に、勉強会等に招いた患者団体への交通費や宿泊費等々を記載しない事例が見受けられます。
特定の企業だけを責めるつもりではないのですが事例がないとわかりづらいこともあり1社の事例を挙げておきますと、A社については一般社団法人A社Oncology学術振興会議という団体がありそちらが「がん患者会議」というものを2015年から主催しています。
参加団体には国のがん対策推進協議会委員の経験者など政策に影響を大きくもたらす可能性のある患者団体も招かれています。
しかしA社自体の「「A社と患者団体の協働に関するガイドライン」に係る公開情報」の当該年度のページにはもちろん外出しの一般社団法人が実施した「がん患者会議」に参加した団体への交通費や宿泊費、提供されたお弁当等の費用などが記載されていません。
きちんと企業が勉強会を実施してそれに関わる費用を開示しているところもあるのにもかかわらず、透明性ガイドラインの外で実施されているものに関しては報告の義務はないというのは社会的に見て妥当なのでしょうか?
この件については是非とも他の社についても同様の例も存在しますし、調査し、適切な関係性を築けるようにご検討いただきますようお願いいたします。
また、この一般社団法人は患者団体への資金集めのツールとしてブレスレットを無償提供して資金集めに使って欲しいとしているのですが、そこに「精神の安定、心の安定の効果」と記載されており、効能効果を謳っていることは非常に残念であり、利益供与とも受け取れますので726日付で厚生労働省に対して薬機法違反に抵触するのではないかとして通報させていただいております。
(参考)
企業活動と患者団体の関係の透明性ガイドライン (日本製薬工業協会)
http://www.jpma.or.jp/patient/tomeisei/aboutguide/pdf/tomeisei_gl.pdf
患者団体との協働に関する行動指針 (日本製薬工業協会)
http://www.jpma.or.jp/about/basis/kyodo/pdf/kyodo.pdf
製薬協コード・オブ・プラクティス (日本製薬工業協会)
http://www.jpma.or.jp/about/basis/code/pdf/code.pdf
A社と患者団体の協働に関するガイドラインについて
https://www.*************
A社と患者団体の協働に関するガイドライン」に係る公開情報
https://contact.*************
一般社団法人 A社ONCOLOGY学術振興会議
http://*******
資金集めの支援ツール
http://www.*******


2. 特定の製薬企業が患者会の講演会などを支援することについて
製薬協コード・オブ・プラクティスには
透明性
【医療機関等との関係の透明性】
製薬企業と医療機関等との産学連携活動は医学・薬学の発展、適正使用の普及等に不可欠なものですが、これらの連携活動が盛んになればなるほど、医療機関・医療関係者が特定の企業・製品に深く関与する場面が生じることもあり、その判断に何らかの影響を及ぼしているのではないかとの懸念を持たれる可能性も否定できません。製薬企業は生命関連産業であり公的医療保険制度のもとで活動することから、他の産業以上にその活 動の透明性が重要であることを踏まえ、2011 1 月の製薬協総会にて「企業活動と医療機関等との関係の透明 性ガイドライン」が承認され、会員各社においても自社指針を策定し、透明性の向上を図ることとなりました。 製薬協コードをはじめとした関連法規制を遵守し、一般市民の目線に立った倫理的な企業活動を行うことがますます重要となります。
と記載されています。
「これらの連携活動が盛んになればなるほど、医療機関・医療関係者が特定の企業・製品に深く関与する場面が生じることもあり、その判断に何らかの影響を及ぼしているのではないかとの懸念を持たれる可能性も否定できません」という部分ですが、これは患者団体との協働においても起こりうるべきであり、将来的に企業とがん患者団体との連携においては「1社お抱えではなく、複数社の支援をとる形で行うよう」企業が患者団体に説明をしていくような形に持って行っていただけましたら幸いです。
これも事例があり、2016年、B社の支援を受けて講演会を開催していたがん患者団体が講演会開催後に厚生労働省に対して「転移性**がん治療薬*****の早期承認に関する要望書」として署名活動を行なっているという事例があります。
これに関しては当該患者会が企業から依頼されたものではないと言っていますが、コード・オブ・プラクティスにおいて懸念されている疑われる危険性のある事例だと見受けられます。
こういう事案が発生しないためにも前向きにご検討いただけましたら幸いでございます。
(参考)
●B社:http://*********201611
http://**********************
2016年のアドボカシー活動(NPO法人*******)
http://*****************

3. 製薬企業が調査会社を通じて患者団体へのインタビュー等を行うことについて
製薬企業が、患者団体の実情を研究するなどの目的で調査会社等々を使ってインタビューを取るということが頻繁に見受けられます。
当会へのそうしたインタビュー依頼が来ることも年に数回あります。
平成29622日に株式会社Cと名乗る市場調査会社から、D社から委託を受けたとして、患者団体の活動内容や、課題、製薬企業や社会へ期待している事を伺うためのインタビューを実施したいとご連絡がありました。
このインタビューには謝礼も発生します。
当会はこのインタビューをお断りしました。
というのも、D社は卵巣がんの治療薬の治験を行なっており、その社が実施するインタビューを受けて謝礼をもらうことは間接的な利益供与になりうるのではないかと懸念したからです。
こうした調査を行うに当たっては、企業が調査会社等に依頼するにしても、間接的な利益供与にならないような方法をもう少し丁寧に検討し患者会の選定や研究の手法を考慮していただけますような啓発も行なっていただけましたら幸いです。
安心して企業の調査に協力等ができるためにもお願いいたします。

2番、3番の案件については、まだこれから議論されるべき問題かも知れませんが、企業と患者団体が透明性ある協働をする上で、前向きにどうするべきか議論すべき問題かと思います。

1番の問題に関しては製薬企業がたとえ外出しの団体の支援であっても、患者団体がどう考えるか、世間一般がどう捉えるか倫理的に判断いただき検討いただけましたら幸いでございます。

長文になり申し訳有りませんが以上を要望させていただきます。
ご検討のほどお願い申し上げます。

以上

卵巣がん体験者の会スマイリー
代表 片木美穂

080-7038-9750

2017年7月20日木曜日

【お知らせ】9月30日グローバソンジャパン@六本木参加者募集

いつもスマイリーの活動の応援ありがとうございます。

9月30日土曜日にグローバソンジャパンイベントを開催します。

グローバソンとは患者さんやご家族に婦人科がんについて理解をしてもらおうと啓発しているイベントです。
 
今年のテーマは音楽。

音楽を楽しみながら、少しがんについてお勉強もして交流しませんか?

まだまだ詳細はこれからですがサイトも立ち上げました。

ぜひご覧ください。

http://globeathon2015.e-ryouiku.net/

2017年6月10日土曜日

【お知らせ】7月8日ぴあサポぐんまさんからの勉強会のご案内をいただきました

いつもスマイリーの活動を応援ありがとうございます。
今日は、ぴあサポぐんまさんから講演会のお知らせをいただきましたのでご紹介します。
日本医大武蔵小杉病院腫瘍内科の勝俣範之先生に下記講演会を7月8日14時20分から開催されるようです。
詳しくはぴあサポぐんまのご担当者様までお問い合わせください。

【お知らせ】9月2日、3日リレーフォーライフジャパン@芦屋にスマイリーは参加します

いつもスマイリーの活動にご理解いただきありがとうございます。

9月2日、3日に兵庫県芦屋市で開催されるリレーフォーライフジャパン芦屋にスマイリーの関西世話人が参加します。

当日、スマイリーの旗など見つけてぜひお声かけください。

代表の片木は名古屋での学会のために不在ですが、毎年卵巣がんの患者さんからお声かけいただき、気持ちを分かち合う場所になっています。

詳細はリレーフォーライフジャパン芦屋のホームページまで。
http://rfl-ashiya.net/

【お知らせ】9月1日名古屋で臨床試験の勉強会します

いつもスマイリーの活動にご理解いただきありがとうございます。
代表の片木です。

私の個人的な取り組みなのですが、私たち卵巣がん患者はドラッグ・ラグという問題に苦しんできました。
その解決の1つに質の高い臨床試験(治験)への患者の理解が必要ということで、ライフワークとして勉強会をしています。
主には難病の患者会などにこれまで講師で伺っていたのですが、今回、がん患者さん(がん種は問いません)、ご家族向けに名古屋で開催することになりました。
医療者のかたには物足りないかもですが患者さん向けとご理解いただけたら参加可能です。
 
「臨床試験(治験)から患者さんに治療が届くまで」 
日時:9月1日 15時から18時
場所:桑山ビル4階D会議室
http://kuwayama-kaigishitsu.com/access.html
名古屋駅徒歩3分
参加者23名まで募集。
参加費2500円(お水1本ついてます:飲食物の持ち込み禁止)
勉強とおしゃべりと半々くらいでできたらいいなと思っています。

皆さんはインターネットで臨床試験の情報が出てもこれは「どれくらい信頼できるのかな?」「私にとってはどうなんだろう?」「もしも自分が臨床試験を勧められたらどうしたらいいのかな?」など思いませんか?
臨床試験ってどういうものか、お薬はどういうプロセスで皆さんの元に届くのか知ることで心の準備をしませんか? 
 
なお個人の主催勉強会なので申し込み方法ですが私の個人アドレス
miho.katagi0913@gmail.com
あてに「名古屋勉強会参加希望」と明記し、参加者のお名前と参加人数を記して送ってください。

2017年6月1日木曜日

【コラム】長崎西高校が紹介されていました。


いつもスマイリーの活動にご理解いただき、またホームページに足をお運びいただきありがとうございます。
スマイリーの片木です。
またまた久しぶりのコラムになってしまいました。
というのも、パソコンがWindowsからMacBook Airに変わりなにからなにまで移動しなきゃいけないとかパニックに・・・
今日もDropboxとかいうオンラインにデータをうつし共有できるはずのところに肝心のファイルを移動してない!と大パニックになりましたが、WindowsのパソコンとMacBook Airを並べてしばらく頑張ろうと思います。
ってパソコン苦手な方だと全然面白くない話ですね。すみません。
あ、でも意外とスマイリーの応援団の先生はみんなMac派なのですよ。

********

さて、今日、懐かしい学校の名前を見ました。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170527-00000001-san-l42

長崎西校。
スマイリーが2006年に再発卵巣がんの抗がん剤ドキシルを求めて立ち上がり署名を提出、その後、遅々として進まない現状にもう一度2008年10月から2ヶ月間と区切って署名活動を展開しました。
 
その時に、スマイリーの会員さんで20代だった「あやこさん」がテレビに出てくれました。彼女は長崎の出身で、卵巣がんを再発、しかし日本では再発卵巣がんの治療薬として世界70ヵ国以上で承認されている行がないが使えない現状が報じられました。
 
署名活動をしている様子が全国で放送され数日後、電話がありました。
「長崎西校の生徒です。学校で署名を送りたいんですが・・・」と。
学校で多くの生徒さん、保護者、先生に理解してもらうために説明をして署名を集めてくださったようです。
ありがたく嬉しく、なんどもなんども電話でお礼を言ったことを覚えています。
 
他にも長崎ではあやこさんの出身の学校、サッカーチーム、多くの方が署名を書いてくださいました。
その署名を持って2009年の1月に厚生労働省にあやこさん、お母さんらと向かい、4月に抗がん剤は承認されました。
 
高校あげて署名を集めてくれた長崎西校ってどんな高校だろうってずっとずっと思っていたら、ネットニュースで見てなるほどと思った次第です。
 
あれから8年半経って、当時長崎西校にいた生徒さんたちは23歳〜26歳くらいになってるんでしょうか・・・。
当時のあやこさんと同じ年代になってるんですね。
当時高校生だったみなさんが卵巣がん患者のいのちを助けたいって頑張ってくれた思い、きっとその後のみなさんの今に繋がっていたらいいなと思います。
そして私たち卵巣がん患者もそういう一人一人の思いに助けられ、いま、当たり前のようにドキシルやジェムザール、ハイカムチンなどで治療を受けられているんだなと改めて思いました。