2012年4月7日土曜日

【パブリックコメント】サリドマイド、レナリドミドの安全管理に関するパブリックコメント(6月22日まで)

卵巣がんの話ではないのですが、がん患者にとって他人事ではない治療薬の問題だと思い呼びかけをさせていただきます。

みなさん、サリドマイドはご存じだと思います。
過去に薬害を生んだお薬という印象が強いかもしれません。
しかし、骨髄腫の患者さんには必要不可欠なお薬です。

日本で骨髄腫に承認を得る背景には日本骨髄腫患者の会のみなさまの長年にわたる要望活動がありました。
サリドマイドはその後、承認されましたが、治療に当たっては厳密すぎるほどの安全管理システムがひかれ、それが適切なのかという患者さんの声が上がっています。

日本骨髄腫患者の会が厚労省に提出した要望書の3ページめにその悲痛な声が掲載されています。
薬害を過去に起こした薬とわかっていても、2週間に1回必ず妊娠検査をされる、避妊について説明される…がん治療中にどれだけの精神的苦痛を伴うのでしょう。

現在国では安全管理の手順について見直しのパブリックコメントを募集しているそうです。

日本骨髄腫患者の会のWEBサイトをご覧いただき、よろしければみなさまもご意見を投稿していただけましたら幸いです。

WEBサイトの最後にはこのような言葉が書かれています。


過去に大きな薬害を起こしたサリドマイドの安全管理システムが、真に正しい方向へ進むことができたなら、薬の安全に関する考えが変わります。「ゼロリスクを求めるのではなく、リスクをできるだけ小さくして、有効な薬を適正に使い健康を得ましょう。そのためには“薬の安全”についてどのような考え方が必要ですか?」と、今私たちは問いかけられています。 意見をお寄せください。薬の未来を自分たちの手で切り拓くチャンスにご参加ください。

ドラッグ・ラグの問題と向き合う際にも上の問いかけは常に私の中であります。
どうか、患者さんのストレスを理解し、またこの国の過去の薬害も理解し、どういう方法がいいのかみなさんが考えていくきっかっけになればと願っています。

また要望しなくても、こういう思いをして治療をしている患者さんがいること、問題があることを知って下さい。